Essential細胞生物学【原書第四版】
シラバスが公開されていないので(2020年4月2日現在)、絶対とは言えないが、例年であれば医学科の医科基礎生物学・分子細胞生物学Ⅰの授業で指定される教科書。大多数の1年生は、この2科目の書籍に関してはこの本のみで乗り切ると思うし、逆に全く買わないし貰いもしないという人はほとんど見ない。
1年生前期の時点では、教科書を開くとすれば半分以上これになりがち。つまりこれを開いていると、1年生と思われがち。たまに開いている2年生以上も見かける。
内容としては、おそらく生物選択の人からは馴染みが深い。高校生物よりはもちろん細かい。物理選択でももちろん読めるが、ハードルは多少高い。内容について詳しくはAmazonレビュー等参照した方が早いが、結局進級したければ開いて読む事に変わりはないので、恐れるくらいなら開いた方がいい。ただし、授業に合わせるならば、進行によって第何章を読むように指定があるので、授業初回のガイダンスを待って良いと思うし、去年のシラバスの授業日程にも去年の指定は載っている。
医学科新入生が今後手にする鈍器...もとい教科書の中でも、屈指の重さを誇る。A4変型大型版で888ページがもたらす質量は、学校への足取りを重くさせる。あくまで物理的に。気持ちの問題ではないはず。
以下は完全に私見として。
経験として、みなさん今後「基礎分子(分子細胞生物学のこと)はやばい」「留年科目だ」「半分くらい再試にかかる」と言う話を、先輩や同期、もしかしたら先生方から聞かれることになると思います。もちろん、その言葉に危機感を持って勉強してテストで良い点をとる事に越した事はありません。
でも、決して視野を狭くし過ぎないでください。分子細胞生物学は大事ですが、それだけが医学ではないはずです。できたから万事上手くいくわけではないし、逆に万事上手くいかないわけでもない。心折られる事もありますが、知的好奇心を何より大切にして欲しいと思います。
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